もしも、ピアノが弾けたなら~♪ #02
- Eri Piano Wonderland
- 2024年9月14日
- 読了時間: 4分
“Eri Piano Wonderland” では、「表現したい」という気持ちに寄り添ったアプローチで、ひとりひとりに合わせたカスタマイズレッスンを行っています。
前回のKさんのエピソードはこちら↓
今回は、そんな「表現したい」という気持ちを持って、私のレッスンに通ってくれているMちゃんの物語を紹介したいと思います。
「This Is Me」-ダウン症のMちゃんと家族の音楽物語
昨年の6月、サイトを通じて“Eri Piano Wonderland” を見つけてくれたMちゃんは、ダウン症の明るい女の子。お母さんから事前に「とにかく明るく、みんなに可愛がられている、歌が大好きな子です」と聞いていましたが、まさにその通りの子でした。笑顔がとても素敵で、一緒にいるとこちらまで元気になれる、そんな女の子です。
「This Is Me」との出会い
インターナショナルスクールに通うMちゃんは、小学校の卒業式で学年全員で映画『グレイテストショーマン』の “This Is Me” を歌う予定だと聞きました。あの曲は、以前私が企画したワークショップやライブで使った、思い出深い曲です。ピアノの美しいイントロが流れると、Mちゃんは立ち上がり、全身を使って英語で歌い始めました。その姿に感動し、私も自然と本気で伴奏しました。
Mちゃんの挑戦
お母さんは「Mは低い声なので、卒業コンサートではサビの "Oh, oh, oh”の部分しか歌わないんです。でも本人は全部歌いたいみたいです」とおっしゃいました。そうですよね、この曲は魂の叫びとも言える力強い歌です。Mちゃんが全曲歌いたいという気持ちは、とても理解できます。
私たちは初日から意気投合し、レッスン中はMちゃんと私の1対1で進めることになりました。サビの部分を練習するため、大きな音符に指番号とドレミを書いて渡しました。何ヶ月もかけて、Mちゃんは『ドレファミ』『ドソミ』『ミレ』『ドドド』という4種類の音型を何度も何度も繰り返し練習しました。
コンサートでの成果
そして今年の1月のコンサートでは、Mちゃんはゆっくりとメドレーのイントロとしてピアノをしっかりと弾き、続けて "Million Dream”を私とアンサンブルしました。八分音符の印象的なイントロを繰り返し、途中、私のピアノに合わせてグリッサンドを何度も楽しんでくれました。
さらに後半のステージでは、お姉さんのギターとお母さんのピアノに合わせて、『ホームアローン』の挿入歌 “Somewhere In My Memory” をボーカルとして歌いました。その場面では、Mちゃんが家族をリードする姿がとても生き生きとしていて、感動的でした。
家族の絆と音楽の力
お姉さんは翌月に海外の大学へ留学するため、思い出としてギターを弾いてくれました。そして、発表会の1週間前、お母さんが突然「私、ピアノパートを弾きたいです」と言い出したのです。Mちゃんの音楽に対する情熱が、お母さんの心にも火をつけたのでしょう。おうちでの猛特訓の成果もあり、当日は3人で素晴らしい、愛に溢れるパフォーマンスを披露してくれました。そんな素敵な女子3人バンドを、ニコニコしながらパパが動画に収めていました。
間奏で何度も私の方を見てニコニコと満面の笑みを見せてくれたMちゃんの表情は、今でも私の心に鮮明に焼き付いています。
音楽の神様、ありがとう
音楽の力で、Mちゃんとその家族はさらに強い絆を築き、かけがえのない思い出を作りました。このような素晴らしい瞬間に立ち会えることは、私にとっても大きな喜びです。
音楽の神様、ありがとう❤️

お気軽にお問い合わせください♪
もし、「こんなことできるかな」という気持ちが少しでもあるならば、その気持ちを現実にするお手伝いをさせてください。“Eri Piano Wonderland” では、オンラインレッスンも行っており、場所を問わずどこからでもレッスンを受けることが可能です。
初めての方には体験レッスンもご用意していますので、まずはお気軽にご参加ください。あなたの「表現したい」「やってみたい」という気持ちに寄り添い、あなただけのカスタマイズレッスンを提供いたします。
詳しくは、https://www.eri-piano-wonderland.com からお問い合わせください。お待ちしております!
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